もらったばかりの自転車で…12歳少年が商店街で流れ弾に倒れる
たった1日前にもらったばかりの自転車で、ちょっとした買い物に出かけた12歳の少年が、まさかそのまま帰らぬ人になるなんて——。
ニューヨーク・ブロンクス区で7月25日午後5時前、ジェイコブ・フレイテスくん(12)が、自宅近くの「ワンダ・デリ・グローサリー」の前で銃撃されました。防犯カメラには、流れ弾が彼を直撃する瞬間が映っていました。ジェイコブくんは胸を押さえながらよろめきながら店内に戻ったものの、そのまま命を落としたとニューヨーク・ポストが報じています。
彼がその日乗っていたのは、前日(7月24日)に隣人のミレディ・ロサリオさんが娘のために買った新品の自転車を、「ジェイコブの両親が了承したので」と譲ってもらったお下がりでした。56歳の隣人ウォルター・カロンさんは「出かける直前に彼とすれ違って握手したんだ。『弟と妹の面倒を見るんだぞ』って声をかけた。それから30分も経たないうちに母から電話がかかってきて、受話器を落としたよ」と声を震わせます。
ジェイコブくんの父親はニューヨーク市警(NYPD)の元巡査部長、ヘスース・フレイテスさん。母親とともに「完全に打ちのめされている」といいます。友人のマーリン・ロサリオさんは「彼はただ、間違った時間に間違った場所にいただけ」と無念を語りました。
警察は今回の事件を、ブロンクス地区マウント・イーデンで勢力を争う2大ギャング「トリニタリオス」と「セブ・サイド・ピニ」の抗争の可能性があるとみて捜査中。犯人が店の前で何者かと口論になり、エスカレートして銃を発砲したとされています。この発砲でジェイコブくんを含む3人が撃たれ、他の2人も負傷しました。
ズーラン・マムダニ市長は即座に声明を発表。「12歳の少年がブロンクスで射殺されました。彼の家族、友人、そして彼を愛したすべての人々に心が痛む。子どもたちが夏の日に自転車に乗って近所を走り回るのに、銃撃の恐怖を感じるべきではない。この暴力を日常として受け入れてはならない」と強く非難しました。
地域の人々はジェイコブくんを「明るい子だった」と口を揃えます。カロンさんは「いつも私に敬礼してくれた。スポーツが好きで、いつも前のコートで遊んでいた。彼が大きくなるのを見てきたんだ。いい子だった。理解できない」と涙をぬぐいます。家族と親しいフリオ・ロペスさんは「彼は冒険好きで、自由な精神の持ち主だった。自分なりのルールで生きていて、たった12歳だったのに。いつも幸せそうで、陽気で、通りがかりの大人たちに挨拶していた。敬意を払う、本当にいい子だった」と語りました。
たった1日だけ乗ったお下がりの自転車。商店に行くだけの日常が、一瞬で悲劇に変わりました。

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